前回の続き~という事で・・
2日前に神河町観光交流センターに電話をして
電気自動車・・通っぽく言うとBEVですね・・
その予約をしましたが、何を思ったのか
朝イチの9時に予約を入れてしまったので
姫路の快活クラブを朝8時過ぎに出る事になり
ひたすら北上し神河町を目指しました。
平日の休みの日なのに、いつもの通勤時と同じくらいに出発したので
何だか損をした気分になりました。
姫路の市街地をクルマと一緒にダラダラ走ると少し暑いのですが
単独で走ると良い感じの温度感で走れますわ~
でも、なるべく停まりたくはない~
JR寺前駅にある神河町観光交流センターに到着・・
駐輪所はないんだけど
電話した時に駐車場に適当に駐めて良いって言われました。
カーミンの顔出しパネルにそそられるのですが・・
ぐっと我慢して神河町観光交流センターに入ります。
事前に予約していたカーミン号こと
トヨタ コムスのレンタル料金ですが・・
儲ける気が一切ないというか、サービスを維持していけるのか
逆に、こっちが不安になる料金設定ですね・・
ちなみにコムスの航続距離は約60Kmなので
3時間も乗れたら大したもんですよ・・
ちなみに・・飛び込みでもカーミン号に乗れない事もないとは思うのですが
なんせ充電に6時間ほど掛かるので
BEVの試乗は、一般的なディーラーでも事前のアポは必須ですね。
手付金の300円を渡して、身分証明書のコピーを取られて
誓約書を書いたらレッツゴー。
ずーっと前から乗りたくてたまらなかったコムスに
ついに乗れる事になったのですが
まさか異国とも言うべき兵庫県の山で乗れる事になるとは
夢にも思いませんでしたわ・・
ちなみに取引をしているトヨタディーラーでは
C+podの試乗車はあったものの、コムスは無かったので
試乗を兼ねてドライブしてみたいと思います。
ただ・・これ(カーミン号)に乗る事で
明らかに観光客剥き出し状態になる訳ですが
それは言わば、都会のマリカーと同じ感じなんですけど・・
交通量が少ない郊外という所と
自動車からは見えにくい車高ベタベタのカートじゃないので
こっちの方が圧倒的に乗るハードルは低いと思いますね。
航続距離は約60Kmという事で
家で事前に走るルートを決めてきましたが
赤い線で書いたルートを走りたいと思います。
素直に国道を通れば、次に向かう予定の
砥峰高原までは行けるとは思うのですが
また後から同じルートをバイクで走る事になるので
あえてクネクネの峠道を使って一週したいと思います。
なんぜ、ずーっと上り坂なのでBEVには相当厳しいルートですが
安全マージンを取ってバッテリーが40%を切った時点で
引き返そうと思います。
初めて乗るEV車の場合、回生ブレーキの仕様が分からないので
下り坂で、どのくらいバッテリーを回復させられるのかも
未知数という事で、ルートの計画を立てるのが難しいですわ・・
モモレースの形状をしたステアリングがその気にさせますが・・
それでは出発したいと思いま~す。
あ~・・はいはい・・加速力は、かなりユルいですね・・
ダイハツ タントのNAで普通に加速したくらいが
コムスの全開加速くらいの感じでしょうか・・
最高速度はメーター読みで62Km/hって所ですね。
当然、全開加速なんてすると一瞬でバッテリーが終わるので
予定のコースを走りきる為にも
坂道では時速30Km/hペースで走りたいと思います。
コムスは何より、ステアリングフィールが最高過ぎるというか
ほぼほぼレーシングカートのフィーリングなので
ダイレクト感が半端ないというか
タイヤのグリップ感がビシビシ手に伝わってきますね。
ていうか、パワステが着いていないんですね・・
それでも車体自体が軽い事やタイヤのグリップ力も低いので
パワステが着いてない事を忘れてしまうくらい
軽い力でスルスルとハンドルが回ります。
良いロケーションがあったので
予定ルートから外れて撮影タイムに入りました。
正直、ハーシュネスに関しては35年前の軽自動車レベルで
ガタゴトと強めに路面からの振動を感じますし
ボディの震えの収まりも悪いですね・・
ただ、後輪駆動という事もあり
モーターのトルクが掛からない自然なステアリングフィールと相まって
まるで屋根が付いたレーシングカートに乗っているかのようで
ボディの振動自体もそのキャラクターに合っているので
不快感よりも圧倒的に楽しさが勝ってしまいますね。
ちょっと欲しくなってきましたわ・・
シフトパターンはプリウスっぽい感じなんですが
電動なので非常にシンプルな構成ですね。
ちなみにアクセルオフ状態だと回生ブレーキが掛からないので
ニュートラルでスーッと滑走する感じになります。
超デカいフットレストが個性的なペダル類ですが
ブレーキの踏み始めに回生ブレーキがカツンとデジタル的な感じで掛かり
その回生ブレーキ自体は、さらにペダルを踏み込んでも一定なのですが
踏み込むほど油圧ブレーキが立ち上がってくるので
制動力が段々と強くなっていく感じですね。
つまり、旧ブログで何度も走行テストをした
電動バイクのTROMOX MINOシリーズと全く同じブレーキの仕様ですね。
なので最初の回生ブレーキのみの領域で車体の速度を制御出来れば
航続距離は、かなり伸びると思います。
実際に、下りのキツいヘアピン以外は
一切、油圧ブレーキを使わずに走れました。
電話でカーミン号を予約した時に係の人から
「エアコンが着いていないので、この時期かなり暑いのですが大丈夫ですか?」
と、言われたのですが・・
一応、走行風を取り入れるベンチレーターが着いているので
夏の時期だと即行で全開にすべきなんですが
時速30Km/h走行だと、あまり大した風は入ってきませんね・・
それよりも・・このようにドアのチャックを左右で
このくらいまで開いて、それを内側に巻いて走ると
まるでバイクのように風が体に当たるので
渋滞に巻き込まれない限り、超快適でしたわ・・
屋根があるので直射日光も当たらないし
ヘルメットも被らなくて良いので、バイクよりも圧倒的に涼しいですね。
何より、開口部が広いので
コンバーチブルのクルマ並に開放感が味わえました。
ただ、乗り降りの際は最大までチャックを開いてから
最大まで閉じる必要があるので面倒くさいですけどね・・
暑さ対策なのか、シートには3Dメッシュカバーが付いていました。
サイドブレーキは、まるでバスみたいなので
ちょっとテンションが上がります。
コムスには様々な車体の仕様があるのですが
カーミン号は、もっともスタンダードなタイプですね。
トランクルームは思ったよりも容量があったので
普段のお買い物に使う程度だと、かなり余裕がありますね。
全幅は約1.1mなので軽自動車よりも約40センチほど小さく
全長は約2.4mという事で
バイクで言うとホンダのレブルよりも少し長く
ゴールドウィングよりも短い感じです。
車庫証明が要らないので庭のバイクを2台ほど手放せば
そのスペースに余裕で置けそうですね・・
ちなみに最小回転半径は3.2mなので
ホンダのCBR600RRと全く同じという事で
ハンドルのキレ角が緩い大型バイクと同じくらいですね。
なので・・全幅以外は、まるでバイクのようなサイズ感のクルマでした。
広大な駐車場にコムス1台・・
こうやって無駄に遊んでいるから
航続可能がどんどん減っていくんですよ・・
バッテリーはセグメントのみの表示なので
正確な残量が分かりにくいのですが
おそらくこれで残り50%って所でしょうか・・
最初にトリップをリセットしたので
やはり、山を登り続けると16.6Km地点で残り50%ですよ・・
絶望的な航続距離ですよね・・
40%くらいになるまでは突き進もうと思うので
残りのセグメントが一つ消えたら引き返そうと思います。
あ~、残念・・計画していたルートの半分もいかないくらいで
残り40%くらいになってしまいました・・
結構キツい坂道がずーっと続いていたので仕方ないですね・・
電動バイクなら手で押すという事も可能なので
もっとギリギリまで走り続けても良いのですが
車重が420Kgしかないコムスと言えども
さすがに手で押して帰るのは厳しいので戻りますわ~
ほぼ回生ブレーキのみで山の麓まで降りてきましたが
おそらく60%近くまでバッテリーが回復したんじゃないでしょうか。
つまり、下りだと確実にチャージが出来る事が分かったので
今回のように登り続ける道の場合は
10%くらいになるまで走り続けても、帰ってこられそうですね。
あと、登りはアクセルを我慢して走りましたが
コムスにはエンジンブレーキが存在しない為
下りはアクセルを抜くだけでも、どんどん加速するので
ちゃんとコムスのコーナーリング性能を発揮させられました。
ちなみに・・電動バイクのMINOでは
長い下り坂で回生ブレーキを使い続けるとオーバーヒートして
冷えるまでは回生ブレーキが使えなくなりましたが
コムスでは全く問題なく回生ブレーキが使えましたわ・・
最後は神河町観光交流センター周辺をグルグル回って
バッテリーを使い切ろうとしましたが
平坦な道だと思っている以上に消費しなかったですね。
2時間ほど経ったので戻りたいと思いますが
今回は52.2Km走りました。
回生ブレーキさえ上手く使えば
スペック通り、60Kmの航続距離は走りきれそうですね。
正直、世の中の600円で体験出来るアトラクションの中で
もっとも有意義で楽しい乗り物なんじゃないでしょうか・・
またカーミン号に乗りに来たいくらい面白かったですわ・・
それではCB650Rに乗り換えて、次は砥峰高原を目指し北上します。
道の途中で立派なダムがありましたわ・・
グーグルマップで調べてみると・・長谷ダムですね。
砥峰高原の駐車場に付きましたが・・
とりあえず、今は通り過ぎて
この道の先にある鮎や鹿などの地の物を食べられるお店で
お昼ご飯を食べたいと思います。
とりあえず写真は撮っておきましたけど・・
急に道が狭くなりましたが
2台ほど自動車とすれ違いました。
自動車同士だと2台分の幅は無いので
どちらかが後に下がる事になりますわな・・
こういう道は自動車では行きたくないですね~
砥峰高原の反対側にある6号線に近くなると
道が広くなって走りやすい道になりましたわ・・
山奥にある目的の食堂に辿り着きましたが・・
丁度今は12時頃という事で書き入れ時だと思うのですが
何だか人の気配が無いですね・・・・
たまたまヘルメットの中に入れたアクションカムが
REC状態だったので撮れたのですが・・
ガラガラガラ・・ドアを開けると中には誰もいない・・
あれ・・おかしいな・・
もう一度、グーグルマップで調べてみると
やっぱり今日は定休日じゃないようだし・・
臨時の定休日だとしても、ドアが開く所が怖すぎるんですけど・・
とりあえず・・店の中に入って・・「すいませ~ん・・」
「すいませーん・・」 「すんまそん」 「ほんまスイマソン・・」
何の反応もない・・
てか、今、このタイミングで奥の厨房から人が出てきたとしたら
心臓が止まるくらいビビるわ・・・・
仕方がない・・砥峰高原のお店で食べるか・・
砥峰高原に戻って駐輪所に駐めましたが・・
本来は有料の駐車場だと思うのだけど・・誰も居ない・・
もしかして・・この地域の人達全員
ゴッソリと何者かに連れ去られたのかな・・・・
めっちゃ怖いんですけど・・
あ!カーミンだ!
唯一の癒やしでした・・
建物の方に行っても、やっぱり誰も居ないし
お店も閉まっていた・・
今日は定休日じゃないハズなのに・・
外国人だらけの観光地もアレなんだけど
誰も居ないのは、もっとヤバいわ・・
観光地に誰も居ないって・・マジで怖すぎるだろ・・・・
めっちゃお腹が空いているんだけど
とりあえず・・砥峰高原を堪能してみますわ・・
あ・・なんかロケ地になった作品の看板が置いてありますが
見事に何一つ見たことないわ・・
あれ・・でんでんさんの冷たい熱帯魚はここじゃなかったかな・・
全然違うか・・
あ~、お腹が空いた・・お腹が空いた状態で歩くと
何だかゾンビになった気分だな・・
ちなみに・・神河町のサイトには、山の危険動物が紹介されていますが
正直・・見ない方が良いと思いますわ・・
まあ結局の所、一番怖いのはクマとスズメバチですね・・
あと、ぼ~っと突っ立ってたら、ヤマビルに足から進入されますし
草に服が触れるとマダニが付着する可能性があるので
噛まれて感染症を起こすと運が悪けりゃ
死に至る可能性がありますよって話ですね~
池には、かなりの数の小さい魚が・・
美味しそう・・ジュルジュル・・
お腹も空いているし喉も渇いてきた・・
でもギリ、池の水は飲まなかった・・
標高は1000m前後なので
山の麓よりは気温が低いハズなんですけど・・
逆に標高が高い分、日差しがキツいので
微塵にも涼しく思えないですわ・・
日傘をさしても、地面からの照り返しがエグいので
逃れる事が出来ない灼熱地獄でした・・
ルートが別れていたので楽そうな方向に歩きましたが・・
普通、山道って木陰が多いので涼しいんだけど
高原は木が全く無いので正直、ヤバ過ぎますわ・・
あ、そうか! だから誰も人が居ないのか・・
宇宙人に連れ去られたのではなくて
暑すぎて誰も居なかったのか・・
最高気温が37度くらいの時に高原を歩くのは
やはり、アタオカな行為ですわ・・
あ・・もうダメだ・・限界だ・・玄海婆さんだ・・
限界なので、玄海婆さんの幻覚が見えてきたわ・・
先の道が段々見えてきましたが
ぐるっと回って元の場所に戻れるようになっていそうですね・・
とりあえず、家から持ってきたポカリを飲み干しましたが
暑さと空腹で死にそうなので戻りますわ・・
戻って違うルートも歩いてみましたが
何だか尾瀬みたい・・行ったこと無いけど・・尾瀬みたい・・
さっき登っていた道を引き返さずに進んでいくと
おそらく右側の道から戻ってくる感じしょうかね・・
ちなみに・・秋になると、まるでゴーストオブツシマで見たような
ススキが一面を覆うみたいですね・・
でも、この壮大な濃い緑と真夏のモクモクした雲の画は
今しか味わえない景色ですわね・・
別に写真を加工して人を消している訳でもなく
本当に誰も居ないんですよ・・
空腹と蒸し暑さと、よく分からない怖さと・・
恋しさとせつなさと心強さとみたいに言うなよ・・・・
次の目的地に向かいたいと思いますわ~
あえて走りやすそうな国道を走らずに
クネクネした山道を走りましたが
まさかの通行止め・・
大幅に遠回りをする事になりましたわ・・
何だか今日はトコトンついてない・・
二手に分かれている道があったので
なるべく近道をしようと思い、遠回りする道を避けたのですが
急に道路に大きな石が沢山落ちていると思ったら
まさかの未舗装路にぶち当たりました・・
写真では伝わりにくいのですが
30%前後の結構な急斜面だし石もゴロゴロなので
ターンするにも結構厳しそうなので・・
前に進みますか・・・・・・
大きな岩と轍が立ちはだかり
思っている以上にヤバい道でしたわ・・
やっぱりタイヤがスタックしたので
TCSをオフにしてからバイクから降りて
バイクだけを単独で走らせる事にしましたが・・
フラットな路面だと特に何ともない道なんですが
急斜面なので車体の重さがモロに腕にのし掛かります・・
体を車体に当てて重さを分散させましたが
ただ、Eクラッチのおかげでクラッチワークは自動でやってくれるし
絶対にエンストしないので、アクセルワークだに集中出来ました。
変な所でEクラッチの良い所をまた一つ知れましたわ・・
岩と轍が無くなったので
もうここまで来たら車体に乗って走れますわ・・
200Kgオーバーの普通のオンロードタイヤのバイクで
この道は、さすがにキツかったですわ・・
本来走るべき道に合流出来ました。
何か古代遺跡みたいな所を通り過ぎましたが・・
後から調べてみると神子畑選鉱場跡だったみたい・・
ネルトンを抜けて・・
街中を走り続けていると・・次の目的地に付きました。
いかにもコンビニの居抜き物件剥き出し状態ですが
わさビーフでおなじみのヤマヨシの直売所です。
数日前に、たまたまローカルの情報番組で存在を知ったのですが
ちょうど砥峰高原の帰り道に寄れる所にありました。
コンビニで見かけないような
ヤマヨシの様々な味のポテトチップスが売っているのですが
その場で揚げる出来たてのポテトチップスがウリなんですよ・・
た~だ~、今回はたまたま・・
機械の都合で出来たてポテトチップスが作れないようでした・・・・・
オーーーーーーーーーーーーーイ!!!!!!!
今日は、一体どうなってんだよーーーーーーーーーーーー!!
かといって、ネイキッドのバイクで来ているので
ポテトチップスを大量に買う事も出来ず・・
賞味期限が1ヶ月程度しかないポテトチップスが
タダみたいな値段で売っていたので
それを1つだけ買って帰りました・・
ちなみに、ちょっとしたイートインスペースがあって
そこには無料の飲み物が飲めるサービスがありましたので
少しだけ喉の渇きを回復出来ました・・
これは幻聴なのか・・わさビーフのわさモー君を見ていると・・
「空腹で死にそうか?あぁ?
テメーに喰わせるポテトチップスはネぇんだよ・・
とっとと、おうちへ帰れ・・この貧乏クソたぬき童貞ハゲデブ野郎が・・」
時間も3時に差し掛かろうとしているので
店も一旦、閉まったりするし
山道だから、そもそも店もないし・・
わさモー君の言う通り、とっとと家に帰ってから
ご飯でも作ろうかな・・
あ・・高速道路が見えてきた・・
下道をダラダラ走って帰る気力が無くなったので
高速道路に乗って素早く家に帰りましたが・・
そもそも不運が続いた原因は
グーグルマップに表示されていた定休日がウソだったのか
人が居なさ過ぎて臨時休業していたのかは分かりませんが
こういう散々な日もあるんですね・・
でも、カーミン号のコムスで走った体験は最高だったので
プラマイゼロですね・・
え~、EクラッチのCB650Rの情報は
CB650Rの専用ページに気が向いた時に追加して
載せているので興味があったら覗いて下さい。