
あれやな・・検索エンジンで素早く斉藤由貴って打ち込むと
斎藤佑樹になっている事があるわ・・
という事で・・サラリーマンをセミリタイヤした事で生まれた時間枠を使って
日本中を旅しよう!という企画の真っ最中なんですが
短い時間で出来るだけ遠くに出かけるには
どうしても高速道路を利用する事になるので
休日割引や深夜割引を利用して出来るだけ安く移動する為にも
バイク用と自動車用のETC車載器を仕方なく買いました。
自動車のETC普及率は90%以上と言われているのに対し
バイクのETC普及率は、かなり低いみたいなんですが・・
その理由の一つとして考えられるのは
バイク用のETC車載器って価格がめっちゃ高いんですよ・・
なので、そもそもバイクは軽自動車料金という事も相まって
投資した金額の元を取るのに
何回高速道路を走る事になるんだよって話なんですよ。
今回用意した自動車用ETCは新セキュリティ対応品の中では
もっとも安く買えると思われるパナのCY-ET926Dで
同じく安く買えるバイク用のETCはミツバのMSC-BE61なんですけど・・
この2台の実売価格を比べると
ミツバのバイク用ETCは3倍以上ですわ・・そりゃ躊躇しますわな・・
というのもバイク用ETCは耐衝撃性や防水仕様という事もあるんですけど
ETC本体の購入、セットアップ、車体への取付がセットになっているので
さらに取付工賃も上乗せされる訳ですよ・・
なので、ネットや量販店で
バイク用ETC本体だけを購入する事が出来ない事も
ETCを導入する壁になっている理由の一つだと思われます。
そこで今回は、少しでもバイク用ETCを導入するハードルが下がればと思い
気軽にETCが使えるモバイル化というか、ポータブル化というか・・
ETCを持ち運べる環境を構築したいと思います。

とりあえず自動車用のETC車載器にアンテナを取り付けましたが
アンテナの受信部とスピーカーが一体化しています。

バイク用ETCでもアンテナの構造は全く同じなんですが
端子部分は防水のゴムカバーで覆われています。
あと、ミツバのアンテナケーブルはパナソニックのと比べると
まるでオーディオの昔のオプティカルケーブルみたいに
硬いので曲げられないですね。

自動車用ETCに電源ケーブルを差し込みましたが
プラス側は1Aのガラス管ヒューズを介してギボシ端子が固定されていて
スリーブは後入れタイプですね。
マイナスはクワ型端子なので
車体のフレームに繋がったボルトと共締めするパターンですね。
自動車用ETCの取付に関しては
ほぼ、ドラレコの取付作業と同じと思って良いですね。

ミツバのバイク用ETCの電源ケーブルは、おそらく脱着が出来ない仕様の為か
最初からETC本体に電源ケーブルが接続済みでしたが
途中にコネクターが付いているので
そこから脱着出来るようになっていますね。
プラスにはデカい標準サイズの平形ヒューズが付いていますが
こちらも自動車用と同じく1Aなので普段は見かけないヒューズですね。
ケーブルの末端は銅線が剥き出し状態なので
バイクに合わせて自由に端子を取付出来るようになっています。

ちなみにミツバETCの電源ケーブルの途中にあったコネクターは
エーモンから発売されている2891のカプラーでした。
このコネクターさえ用意しておけば
純正の電源ケーブルを改造する事なく
自分で好きなように電源ケーブルを作れますね。

それでは、持ち運びが出来るポケットETCを作りたいと思いますが
まずは、ETC車載器の電源部分をUSB端子にする必用があります。
アマゾン等では工作用として2芯のUSBケーブルが売られていますが
そのままUSBコネクターをETC車載器に接続しても
USB電源の規格は5Vなのに対し
ETC本体が稼働するのに必用な電圧は12Vなので
全くなんの反応もしないです。

そこで5Vから12Vに昇圧する変圧器を
USBケーブルとETC車載器の間に噛まします。
ちなみに写真のは電動バイクの電装品を動作させる時に使った
12vから5vに降圧させる変圧器なんですけど・・
変圧器を付けるとゴチャゴチャし過ぎていて
とてもポケットに収まるサイズじゃなくなるだろという事で
もっとコンパクトに収まりそうな物を探しました・・

そしたらすぐに見つかりました・・
しかもUSB端子と小形の変圧器がセットなので
USBケーブルを買う必用もなくなりました。
今回は、この素材を使ってETCと接続させたいと思います。

まずはアダプターの端子の根元をカット・・

カットした末端から30mmあたりの被覆を剥き剥き・・
玄人はナイフを使うけど素人さんはワイヤーストリッパーを使います。

これで自由に端子を取付出来ます。

一番簡単なのは、そのままパチンと挟み込むだけの
ETC本体側のケーブルにも同じようにパチンとすれば
あとは互いに差し込んで固定出来るようになります。
ただ・・防水仕様では無さそうですけどね・・

他の端子を接続させる場合は、さらに0.4mmほど被覆を剥きますが
ギボシ端子等の0.5sqから取り付けられる大きめの端子の場合は
10mm程度多めに被覆を剥きます。

今回はギボシ端子を取り付けるので多めに被覆を剥きましたが
銅線部分を折り曲げて被覆と一緒に端子を圧着します。

電工ペンチを使ってギボシ端子を圧着しましたが
0.2sqでも被覆と銅線をまとめて圧着する事でしっかり取付が出来ます。
こういう銅線部分が短い場合は
後入れタイプのスリーブを取り付けます。

これで12V昇圧USBケーブルが出来ました。

USB電源に接続して通電テストを行いましたが
12Vまでしっかり上がっています。

自動車用ETCのマイナスはクワ型端子なので
カットしてギボシ端子に入れ替えておきます。

電工ペンチでギボシ端子を圧着・・

プラス側と合わせる為に後入れタイプのスリーブを入れると
これでUSB電源と接続出来るようになりました。

モバイルバッテリーを使って自動車用ETCの動作をテストしてみると
無事、のん子さんの声が聞こえました。
このモバイルバッテリーもあえて10年前くらいの物を使っていて
最近のPD対応の物じゃないのですが動作に問題がなかったので
電源に対する要求は小さいと思いますし
5200mAhのサイズだと電源を付けたままでも丸1日は余裕で持ちそうです。
自動車用のは、まだセットアップが行われていないので
エラーのランプが付きましたが
後日、ディーラーに持っていってセットアップして貰いました。

バイク用ETCも全く同じ作業でコネクターを取り付けますが
バイク用ETCは防水仕様って事で
防水の2Pコネクターを取り付けましたが
コネクターの場合は互いのプラスマイナスの位置を間違えないように
コネクターの後ろから端子を差し込んでカチっとロックさせます。

バイク用のETCもUSB電源仕様になりました。

試しに最近のPD対応モバイルバッテリーに接続する手前に
タイプAからタイプCに変換するアダプターを噛ましましたが
問題なく動作しました。

ちなみにミツバのバイク用ETCの動作をチェックするには
予めETCカードを入れておかないとアンテナのランプは光りません。

アンテナの裏側には付属の両面テープを使わずに
強力なマジックテープの硬い側(フック側)を
ハサミでカットして貼り付けます。
柔らかい側のマジックテープを車体に貼り付ければ
簡易的に固定も可能ですね。

モバイルバッテリーと一緒に
アンテナケーブルが折れないように丸くまとめると
こんな感じのサイズ感になりました。

いつものタクティカルポーチにスッポリ入ったので
アンテナをマジックテープ部分に貼り付けると
ポケットETCの完成です。

自動車用のはスピーカーが付いているので
真ん中部分を避けてマジックテープを貼りました。

これで自動車用とバイク用のポケットETCが出来上がりました。
ポケットETCのメリットとしては
そもそもバイクにはETCを設置する場所が用意されていないので
限りあるスペースをETCで埋められる事がないですし
バイク側でETCの電源を確保する必要もありません。
特にバイクの場合はETC車載器を取り付ける場所によっては
盗難される危険性があるので(なんせ高級ですからね・・)
普段はETCを外しておいて、ツーリングの時だけ設置し
旅先ではバイクを駐車する時だけシート下に収納したり
泊まるホテルに一緒に持っていく事も出来るので安心ですね。
という事で・・バイク用ETC車載器のポータブル化のメリットは
かなり多いと思うのですが・・
今回は勢いで自動車用のETCもポータブル化させましたが
自動車用ETCをポータブル化させるメリットって・・・・ある?
もう既に今の自動車を下取りに出す日程が決まっていて
でも今すぐETCを使いたい!って時だけかな・・?