
物価の優等生なんて言われていた卵の価格が上がったり
最近では米の価格も高騰していますが
そんな中でも軍手って相変わらず
安すぎるやろ!と思ってしまうのは私だけでしょうか・・
という事で・・漢、バイク川崎バイクのKLX230シェルパを買いました。
KLX230と言っても4種類あって
最低地上高が高い本格的なオフロード走行が楽しめるKLX230と
短足な日本人に合わせてシート高を下げたKLX230 Sと
ロードタイヤを履かせたモタードのKLX230SMと
KLX230 Sをヤマハのセローみたいにしたのが
このKLX230シェルパだと思って良いのかな?
オフロード車は基本的にダートコースを周回する競技車両なのに対して
未舗装の山道を走るのに最適化したのがKLX230シェルパだと思いますが
ただ、シェルパに設定された3種類のボディカラーを見ていると
このグレーは標準的なカラーで、ベージュは砂漠、グリーンは森林の
まるで軍用バイクのような感じにも見えますね。
納期が約半年待ちで注文している
純正オプションのエンジンガードを付けてプレートを貼ると
かなり自衛隊仕様のKLX250みたいになるんじゃないかな・・

先代のKLX230は、とにかくヘッドライトがクソデカくて
ビックリしたのですが
今回からヘッドライトがLED化された事で小顔になり
Zシリーズを思わせるようなリフレクターになったので
凜々しい顔立ちになりました。

エンジンまわりを見ると先代と比べて
長く下に伸びたエキゾーストパイプが特徴的なんですが
O2センサーの位置もフロント側に変更されていて
そのセンサーを保護するステーのような突起物が何だか気になりますし
エンジンヘッド部分にある「たんこぶ」みたいな所に
ホースが繋がっている2次空気供給装置は
先代ではあまり目立ちませんでしたが
今回から中にあるリードバルブが2つになって面積が大きくなった事で
エンジンの美観を損ねているようにも見えますが
空冷式エンジンで排ガス規制を乗り越えるには
こうするしかないのでしょうね・・
でもエンジンは想像以上に滑らかに回るので
振動も極めて少なく思っている以上に快適でした。

KLX230 Sとシェルパはシート高が低くなってはいるものの
それでもスペック表でのシート高は845mmですよ・・
短足だと一瞬、怯んでしまう数字なのですが
実際に跨がってみると
サスペンションが予想以上に大きく沈むので
体感的なシート高は830mmくらいに感じました。
これも何だかセローを意識したかのようなシート高なんですけど
もちろん、車体が沈む量は体重によって変わります。
ただ、サスペンションが大きく沈む事で起こる弊害としては
車体に跨がっている状態では
サイドスタンドが地面に接触するので立てられませんでした。
なので、つま先立ちをしてサスペンションを伸ばすか
右に車体を傾けながらサイドスタンドを立てることになりますね。
ちなみにリアサスのプリロードは無段階調整式で
工場出荷時では、最弱に設定されていました。
一人乗りでこれだけ車体が沈むという事は
タンデムするには間違いなくプリロードを固める必用がありますが
プリロードを調整するネジはショック上部にあるので
気軽には調整できない構造ですね。
そんな事よりも一番ヤバいのは
シートのクッションが、ぶっちゃけ硬い事で
まるで角材の上に乗せられているんじゃないかと思ってしまいました・・

KLX230に対してシェルパの特徴としては
バーエンドで固定するタイプのナックルガードが標準装備されているので
その分だけハンドルバーの幅が広く
スペック表の全幅では920mmと記載されているので
ホンダのCRF250ラリーと全く同じ幅ですね。
なので、すり抜け能力は絶望的とも言えますが
自転車なんじゃないかと錯覚するくらいハンドルのキレ角が大きいので
駐輪している時のハンドル部の飛び出し量は意外と小さく収まってくれます。

メーターパネルはオフ車らしく極めてシンプルなんですけど
かつてのKLX250やDトラッカーX、KLX125では
タコメーターの機能が付いていて
そこがヤマハのオフ車に対して長所でしたが今回は付いてないですね。
あと、右端には、いかにも数字が表示されそうな
ギアポジションインジケーターっぽい枠が書いてありますが
その枠には電圧が低下した時にバッテリーマークが表示されます・・
しょーーーーーーーーーーーーーもな!!
ギアポジションが表示されないバイクに久々に乗ると
何となく何速に入っているのかを察知する脳の感覚が
退化している事に気づいてしまいます。

まだ家に来たばかりなのに、妙に体に馴染むというか
走らせていても、これだよ!この感覚だよ!
まるで自転車にエンジンを載せたかのようなヒラヒラ軽い身のこなし・・
ちょ~気持ちいい~! まるでKLX125を
そのままトルクフルにしたような感覚ですね。
やっぱりホンダのCRF250の方が圧倒的な車体の剛性感を感じますし
オンロードで速度を上げた時の安心感は抜群なので
オフロードから高速道路までこなせる所が長所なんですけど
どうしても所々で車体の重さを感じてしまうので
この自転車感覚で走れる身軽さはKLX230ならではの最大の長所ですね。

まるで庭にずーっと置いてあったかのような
この馴染む感じは一体何なのかと思いつつ
10年ちょい前に買ったKLX125の写真を見てみると
テールランプやウインカーまでKLX230と全く同じでした・・
ちなみにKLX125のテールに乗っている謎の小袋は
車載工具なんですけど
KLX230では左サイドにあるバッテリーの上に収納されていました。
ここ10年の間にもオフロード車は次々と消えていき
特に、ここ数年は新車で買える国内メーカーのオフ車は
ホンダのCRF250のみだった訳ですが
今年はスズキのDR-Z4Sの発売が決定していますし
ヤマハからもWR125Rが発売されるっぽいので
オフ車のラインナップが一気に充実するのは嬉しい限りですね。