GRヤリス RC 8速ATが納車されるの巻

2024-12-24 14:11:28
2024-12-25 00:12:27
目次

人生最後の生粋のガソリンエンジン車を買う為に

今から約2年半前にGRヤリスを買いにトヨタのディーラーに行った訳ですが

当時は受注停止中で買えませんでした・・

そもそもの話・・既存のトヨタユーザーの中でGRヤリスが欲しい人が

ギリ買えるかどうか程度にしか生産していないので

よそから来た客が買える訳がないのですよ。

それから右往左往して悪い言い方をすれば

GRコペンを踏み台にする事でやっと念願のGRヤリスが手に入った訳ですが

これらの事は、おそらく転売対策だと思われます。

そもそも転売しても意味がないようにする為には

欲しい人全てに行き渡るような生産体制にするべきなんですが

常に超過需要の状態を維持する事で利益を最大化したいのだと思いますね・・

いつからこんな世の中になったんでしょうかね・・

全てのきっかけは間違いなくコロナ禍だと思いますけど・・

当時は、喉から手が出るくらいGRヤリスを欲していた訳ですが

今ではさすがに当時のテンションはもうない感じですね。

というのも、結果的に踏み台となったGRコペンの事が忘れられないというか

気に入りすぎて、早くコペンの新型が発売されないかなと

今から待ち遠しく思っているくらいであります。

GRヤリスのサイドビュー

今までは余裕のよっちゃんイカで田舎ならではの狭い道をスイスイと

コペンで走っていた訳ですが

GRヤリスでは車幅が1.8メーターを少し越えているという事で

いつもの道が急に狭くなった感覚が結構なストレスに感じますね。

それでも全長は4メーターを切っているという事で

軽自動車に毛が生えた程度の寸法なので

横から見るとオーバーハングがかなり短い事が分かりますね。

屋根もまるで普通のヤリスのCピラーを切断したかのような低さで

車体後方に向かってかなり絞られているので

後方視界が悪くなるくらいリアガラスの面積が極小になっています。

ヤリスをレースで勝てるように改造して下さい・・と注文すれば

こういうカタチになるのだと思います。

そこに300PSオーバーのエンジン出力と

前後駆動配分を変えられる4WDシステムが搭載されているので

この高密度なメカの感じがGRヤリスの魅力ですね。

GRヤリスのバッテリー

車体の事を知るためにも、とりあえず内張等を外してみましたが・・

リアのショックタワーからフロアにかけて斜めに補強されていますが

接合部を見ると市販車とは思えないような

狭い間隔でスポット溶接されていたので

こういうのを見るだけで何だかワクワクしてきますが

どうせなら左右のショックタワー上部を真っ直ぐな角材で

繋いでくれても良かったんですけどね・・

荷室としての使い勝手は最悪になりますけど・・

今後は軽量化する為にもバイクのバッテリーを試してみたいんですけど

なんせ今回はATなので

変速時に必用な電力を供給出来るかどうかが

ポイントになりそうな気がしますし

あと、オプションでエアコンを付けた事により

DCM(通信機)レスには出来なかったので

クルマに乗っていない時に勝手にトヨタと通信される事による

バッテリー上がりも気になりますね。

GRヤリスのリアビュー

リアワイパーも最初から外してあるので

面倒な作業をやらなくて済む・・と捉えるのか

リアワイパーを外す楽しみを奪われたと思うのか・・なんですが

クルマのチューナーにとっては車体の価格が高ければ高いほど

気軽にイジれる箇所が少なくなるという

ジレンマを抱えている訳ですけど・・

でもサイドミラーから見える大きく飛び出したリアフェンダーは

いかにもスポーツカーしていて

ヤリスとは違うのだよ!ヤリスとは!って言いたくなります。

GRヤリスATシフトノブ

間違いなくGRヤリスは今まで購入した自動車の中でも

もっとも過激なスペックの車両なんですが

CVTはクソそのもの!と何十年にも渡り言い続けてきた

MTの申し子のような人間が

今回、あえてATを購入したという事で

遂に頭がイカれたか・・と、思われなくもないのですが

自分の頭の中で常にイメージしていたラリーカーの走りは

過去のWRCのようなパドルシフトの操作や

シフトノブを前後に動かす事でシフトチェンジする走りですよ。

しかも・・遂に今回初めてシフトノブを前に倒すとシフトダウンし

手前に引くとシフトアップするという国際的には当たり前の事を

ちゃんとやってきましたよね。

これが今までのトヨタ車のように逆だったら冷めるというか

絶対にATモデルは買っていませんでした。

以前にもブログで載せましたが

90スープラは既にGRヤリスと同じ国際基準のパターンでしたが

ほとんどBMW製のクルマですからね・・

生粋のトヨタ車であるGRヤリスで

これを成し遂げた事に意味があるのだと思います。

前か後、どっちが+か-なんて

ほんとにちょっとした些細な事だと思うのですが

こんな些細な事ですら今までのトヨタ車は出来ていなかったのですから

そりゃトヨタ車自体を買う気になれませんよね・・

一番大事なのは結局、マインドで

そのクルマからどれだけの熱いマインドを感じられるかが

重要なんだと思いますね。

そこがクルマと家電の最大の違いなんだと思いました。

少なくともホンダのタイプRシリーズや

マツダのロードスターからは

ビシビシと、ものづくりの熱いマインドを感じる事が出来ましたが

今回のGRヤリスもその仲間に入れたように思えました。

GRヤリスの8速AT

8速ATにはルーキーレーシングのステッカーが貼られていますが

この8速AT・・色んな意味でまだルーキーというか・・

ぶっちゃけ、自分自身は6速MTの方が

明らかに速く走れると思ってしまいました。

というのも、シフトアップのレスポンスや変速の速さは

MTで変速するよりも遅く感じますし

シフトダウンにしても変速レスポンス自体は良いものの

変速している途中にニュートラルになる時間が存在するので

一瞬だけ減速のGが抜けるんですよね・・

そこが気持ち悪いというか、まるで下手くそな人が

MTでヒール&トゥをしているかのように思えてしまいますね。

それはトルコンの機構の問題なのか、ソフトの問題なのかは分かりませんが

まだまだ改善する余地が多く残っていると思いました。

そのトルコンならではのヌメっとしたフィーリングは

コーナーを立ち上がる時などアクセルをドカンと踏んだ瞬間に

所々で顔を出すのでMTに慣れた体だと「あぁ?」って思ってしまいますね。

ただ、それらは全て体に感じるフィーリングの話であって

おそらくサーキットのタイムではMTとそれほど変わらない感じはします。

ちなみにラリーカーの8速ATと聞くと

1~8速までフルクロスか

8速目だけがクルージングギアになっていそうな感じなんですけど

実際の所、多少は6速MTよりもクロス化してはいるものの

街中での速度域では6速あたりまでしか使えないギア比になっているのは

残念というか8速もあるのに勿体ないですね。

そもそもMTでも自動でブリッピングしてくれるような

iMTの機能が標準装備されているので

普通のMTに慣れた人にとっては半分ATみたいなもんですからね。

GRヤリスのメーターパネル

ナンダカンダ言っても・・

センターに大きなシフトポジションの表示が出来る所も相まって

山道を走っている時の気分は完全にWRCですよ・・

街中でもターボのアンチラグシステムが使えたのなら

アクセルオフでパンパンパン!なので完全にWRCのマシンなんですけど

街中でもサーキットモードに入れられる裏技はないのかな・・

ちなみにDモードのままでもパドルシフトを使う事で

いつでもシフトダウンが出来るのですが

一般的なATと同じでレッドゾーンまでのマージンが大きく

シフトダウン出来ずにピピピ!という音を連呼されるのですが

MTモードに切り替えた場合は

かなり高い回転数からでもシフトダウンが出来るようになるので

競技ベース車に採用されるATとしてちゃんと仕事が出来てますね。

ちなみに左の計器は水温、油温、油圧、ATF温度なんですが

計器が標準装備されている一番のメリットは

後からお金が掛からない・・だけじゃなくて

トヨタのエンジニアが設定したワーニング機能が使える所なので

何度になろうともワーニングさえ出なければ

安心して走れる訳ですよ。

今回のGRヤリスからは300PSを越えているという事で

以前のGRヤリスでは、まあこんなもんかな・・というような全開加速でしたが

今回のはさすがに速い・・と思わせるような強烈な縦Gを味わえますね。

エンジン出力自体はFL5型のシビックRの方が高いのですが

なんせ100Kg以上GRヤリスの方が車体が軽い事や

4WDなのでトラコンの介入無しでも

余裕で全開加速が出来る事もあり

加速の縦Gの強さはシビックRを越えてますね。

ちなみにピーク時はブースト圧が200KPaくらいまで上がるので

一時的に排気量は1600ccの3倍にあたる4800ccって事になりますよね・・

レースゲーでしか味わった事のないエグいブースト圧なので

さすがに壊れるんじゃないかと思ってしまいます。

GRヤリスのフロントブレーキ

あと気になったがブレーキの鳴きですね・・

今まで前期型のRZグレードのHPとGRMNのサーキットパッケージの

2台のGRヤリスにそこそこ長い時間試乗した訳ですが

ブレーキの鳴きは一切無かったですからね・・

これは2ピースのブレーキローターを採用していない

RCグレード特有の物なのかどうかは分かりませんが

ブレーキが鳴く状況は低速時の車体を止める時にキーーーーー!!なので

ぶっちゃけ、ATのクリープ現象との相性がクソ悪い訳ですよ・・

早速、ブレーキパッドをアマゾンでポチっとしましたが

それだけ純正ブレーキパッドは

かなり効きの良いパッドなのでダストもかなりエグく

その為の黒色ホイールなんだと思いましたね・・

GRヤリス

とりあえずは競技車両としてではなく

普通のクルマとして正常化する為にも

ディスプレイオーディオを取り付けようと思いますが

あ、そうそう・・言い忘れていましたが

この競技ベース車のRCグレードのサスペンションは

交換するのが前提のゴミみたいな物が付いているのかと思いきや

以前、RZグレードのHPに乗った時に感じたような

いかにもショックの減衰力がバリバリに効いている突き上げ感が

このRCグレードには全くないんです。

かといってコーナーリング中には

そこそこちゃんとロールを抑えてくれているので

RZグレードのHPがターマック仕様なら

RCはグラベル仕様の足という印象ですね。

つまり、街乗りをするにもっとも快適な足は

このRCグレードの足・・という事になりますね。

もしRZグレードを購入していて、この事実を知ったのなら

たぶんRCの純正ショックに付け替えていたと思いますわ・・

もちろんRZの18インチに対して

RCでは17インチホイールを装着しているという事もありますが

この乗り心地の良さには正直、ビックリしたので

ぶっちゃけ、社外品のショックやバネに

交換したくないと思ってしまいました・・

 

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