やっとダンロップのQ5が手に入りましたわ~
たかがタイヤを買うのに約10ヶ月ほど掛かりました・・
妥協せずに待っていて良かったのですが
ただ、路面の温度はかなり下がってきたので
ハイグリップタイヤには段々と厳しい季節になりつつありますね・・
CBR600RRに装着するつもりなんですが
果たしてストリートで最適な温度領域に入れられるでしょうか・・
あの・・ブログが新しくなった事は良いのですが
句点の代わりに使っていたシーサーと犬のアイコンが使えなくなったので
なんか調子が狂うというか、ボケる気が失せるというか
笑いを入れる気分になれないのですが
徐々に慣れていきたいと思います・・
タイヤ交換をする時にはホイールを車体から外す訳ですが・・
え? タイヤ交換をする時はお店に出す?
いや・・むしろ今回の話は
ちゃんとしたお店かどうかを確かめる為にも役立つかもしれませんよ・・
という事で今回はフロントホイールを車体から外した時に起こってしまう
最低最悪な状況を回避する為のお話で御座います。
対向ピストンのブレーキキャリパーに限っての話なんですけど
フロントのホイールを外して装着し直すと
ブレーキパッドのセンターがズレる可能性があるって知ってましたか?
私は知りませんでしたが
実際に整備をしていてその事に気付いてしまいました・・
以前のバイクブログでスズキのGSX-8Rは
手で車体を押すとやたらに重い!って言いましたが
こういう半クラの領域が広い車両では
ニュートラル状態でも後輪に駆動が伝わっている事があるので
クイックシフターを使わずにシフトチェンジをして
ある程度クラッチを減らす事で改善出来るのですが
後輪が回転する時の抵抗って
前輪と比べたら影響は少ないというか分かりにくいので
普段は車体を手で押した時に重く感じる程度なんですが・・
前輪の回転が重い場合は後輪よりも深刻というか
コーナーリング時の挙動にモロに影響するので
どれだけ高性能な車両でも前輪の回りが悪いだけで
クソみたなバイクになってしまうのですよ・・
写真のようにホンダのカブが採用しているような
ドラムブレーキでは引きずり抵抗がほぼゼロなので
前輪を浮かせて回してみると、いつまでも回り続ける訳ですが
この前輪の回転抵抗って実は車体の乗り味に
想像以上に大きく影響しているんじゃないかと最近つくづく思う訳ですよ・・
自転車みたいにスイスイ曲がれるな~と思うバイクって
実は前輪の回転抵抗が極めて少ない車両にだけ感じる感覚だったりします。
なので大型バイク特有のあの重苦しいハンドリングは車重よりも
実はダブルディスクによる引きずり抵抗の影響の方が
大きいのではないかと最近思うようになりました。
という事で本題の確信に迫っていきますが
タイヤ等を交換して車体にホイールをセットすると
まずはホイールの回転抵抗をチェックします。
ブレーキパッドにローターが触れていない状態だと
このように前輪はビュンビュンに回ります。
この状態で既にホイールの回りが悪い場合は
シャフトの変形やフロントフォークの左右のズレ
ベアリングの不良が考えられますが
新しい車両ではまずその問題は起こらないですよね。
所がどっこい・・ほぼ新車の状態でも
ホイールを外しただけで起こってしまうのが
対向ピストンキャリパーのパッドのセンターズレなんですよ・・
写真をよ~く見ると下側のピストンの方が多く飛び出していますが
こうなるとローターをセンターで捉えられていないので
大きな引きずり抵抗が生まれてしまいます。
そうなると手で前輪を回した時に
1週出来るかどうかで止まるくらい抵抗が大きいのです。
引きずり抵抗が少ない良好な状態だと
ダブルディスクの車両では2回転半~3回転は回りますよ。
なのでパッドのセンターのズレを防ぐには
前輪を外した場合は写真のように
両側のピストンを最後までキッチリ押し戻す事が重要です。
この状態で車体にキャリパーを戻し
ブレーキレバーを数回握る事で
ピッタリとセンターにローターを捉える事が出来ます。
ただ、長年走った車両だとローター自体にも
ブレが生じている可能性があるので
そういう車両では前輪を手で回しながら
ゆっくりブレーキレバーを握って
ピストンを押し出してあげる必用がありますね。
ちなみにピストンを押し戻した時にリザーバーから
ブレーキオイルが漏れる可能性があるので
左右のキャリパーの片側づつ作業を行った方が良いですね。
対向キャリパーのブレーキパッドを交換する場合は
写真のように最後までピストンを押さないと
そもそもパッドが抜き取れなかったりしますが
それを前輪を外した時にも手抜きをせずにキッチリ行う事で
前輪の引きずり抵抗を最適な状態に出来ますよ・・
という話でした。
ん~ ドラムブレーキの引きずり抵抗はゼロかもしれませんが
笑いの要素もゼロでした・・